2023/09/11 訪問介護

訪問介護の2時間ルールとは?【計算方法や例外までまとめて解説!】

訪問介護の2時間ルールとは?

 

訪問介護で必ず押さえておくべき2時間ルール、知ってはいるけど…。

 

「緊急で訪問した場合はどうなるの?」

 

「通院の行きと帰りの間は2時間もないけど…。」

 

どうやって計算するかわからないこともありますよね。

 

そこで今回は、訪問介護の2時間ルールを例外も交えて具体的に解説します!

 

介護報酬の算定に関わるので、正確に計算できるようになりましょう!

 

 

訪問介護の2時間ルールとは?

訪問介護の2時間ルールとは?

 

訪問介護の2時間ルールとは、訪問介護のサービス提供に関する重要な基準の一つです。

 

このルールは、訪問介護のサービス提供の際に、一定の時間間隔を設けるものです。

 

具体的には、訪問介護のサービス提供者が1人のご利用者様への訪問で複数のサービスを提供する場合、それぞれのサービス間に2時間以上の間隔を設ける必要があるというものです。

 

例えば、朝の身体清拭と昼食の支援を同一日に提供する場合、これらのサービス間に2時間以上の時間を空けることが求められます。

 

仮に2時間の間隔を空けず、サービスを提供した場合は1回のサービスとみなします。

 

しかし、このルールには例外も存在します。

 

緊急時の訪問や看取り期の訪問、頻回の訪問など、特定の状況下では2時間ルールが適用されない場合もあります。

 

これらの例外については、後のセクションで詳しく説明します。

 

このルールを理解し、訪問介護の適切な単位数を計算できるようになりましょう。

 

 

2時間ルールの目的

2時間ルールは、訪問介護のサービス提供における報酬の適正化を目的として導入された基準です。

 

具体的には、1人のご利用者様に対して複数回のサービスを提供する際に、それぞれのサービス間に2時間以上の間隔を設けることが求められます。

 

このルールの背景には、以下の考えがあります。

 

不適切な報酬受給の防止: 2時間ルールを設けることで、短時間で複数回のサービスを提供し、不適切に高額な介護報酬を受給することを防ぐ目的があります。
サービスの透明性の確保: 2時間の間隔を持つことで、サービス提供の内容や時間が明確になり、ご利用者様やご家族様、そしてサービス提供者間での認識のズレを防ぐことができます。

 

例えば、以下の図のように食事介助、排せつ介助、入浴介助を行う場合、2時間ルールがなければ、何度も訪問して単位を増やすことができてしまいます。

 

2時間ルール

 

このように、2時間ルールは、訪問介護の報酬制度の公平性と透明性を確保するための重要な基準として設けられています。

 

サービス提供者はこのルールを遵守することで、適切なサービス提供と報酬受給を実現することができます。

 

 

訪問介護の単位数

訪問介護の単位数は、サービス提供の内容や時間に応じて算定される数値です。

 

単位数は、訪問介護の報酬計算の基礎となります。

 

サービスの内容に応じた単位数: 訪問介護のサービス内容には、身体清拭、食事の支援、移動の支援などの身体介護料理や洗濯、掃除などの生活援助があります。

 

身体介護と生活援助、それぞれのサービス内容に応じて、基本となる単位数が設定されています。

 

また、サービスの提供時間によっても、単位数は増減します。

 

例えば、30分のサービスと1時間のサービスでは、単位数が異なります。具体的な時間と単位数は以下の表の通りです。

 

訪問介護単位数

 

 

訪問介護の単位数の計算方法

訪問介護の単位数の計算方法

 

訪問介護の単位数は、サービス提供の内容や時間に応じて算定される数値であり、これが介護報酬の計算の基礎となります。

 

単位数の正確な算定は、サービス提供者にとって重要な業務の一つです。

 

この章では、主な計算方法を詳しく説明します。

 

 

2時間以上の間隔がある場合

2時間以上の間隔がある場合、訪問介護のサービスはそれぞれ独立したものとして扱われ、単位数は各サービスごとに算定されます。

 

この場合、サービス提供者は、それぞれのサービスに対して適切な単位数を受け取ることができます。

 

例えば、朝9時から9時半までの30分間、身体清拭のサービスを提供した後、11時半から12時までの30分間、食事の支援を行った場合、これら2つのサービスはそれぞれ独立して報酬が算定されることになります。

 

2時間以上の間隔がある場合

 

 

2時間以上の間隔がない場合

2時間以上の間隔がない場合、連続して提供されるサービスは一つのサービスとして扱われます。

 

この場合、単位数の算定は、連続して提供されるサービスの合計時間に基づいて行われます。

 

例えば、朝10時から10時半までの30分間、身体清拭のサービスを提供した後、11時から11時半までの30分間、食事の支援を行った場合、2時間の間隔がありません。

 

そのため、30分ずつ合計1時間のサービスとして算定されます。

 

2時間以上の間隔がない場合

 

 

他の事業者のサービスがある場合

他の事業者のサービスがある場合でも2時間ルールは適用されます。

 

例えばA事業所が入浴介助を30分行い、その1時間後にB事業所が食事介助を30分行った場合、2時間の間隔が空いていないため1時間の1つのサービスとして算定されます。

 

他の事業者のサービスがある場合

 

 

2時間ルールの例外

2時間ルールの例外

 

訪問介護の2時間ルールは、サービスの質を確保し、適切な報酬受給を実現するための基準として設けられています。

 

しかし、実際のサービス提供の現場では、様々な状況が考えられるため、このルールには例外が存在します。

 

この章では、2時間ルールの例外について詳しく説明します。

 

 

緊急時の訪問介護

緊急時の訪問介護は、ご利用者様の急な体調変化や生活上のトラブルなど、予期せぬ状況に迅速に対応するためのサービスです。

 

このような緊急を要する状況では、2時間ルールの適用外となります。

 

緊急時の訪問は、ご利用者様の安全や生活の質を確保するための重要な役割を果たしており、サービス提供者は迅速かつ適切な対応が求められます。

 

緊急時訪問介護加算の算定要件は以下の6つです。

 

1.ケアプランにあらかじめ位置づけられていないものであること
2.身体介護中心型のサービスであること(生活援助のみの場合対象外)
3.ご利用者様又はご家族様に対して、緊急時訪問介護加算に関する事項を書面で説明し同意を得ていること
4.ご利用者様やご家族様からの要請を受けてから、24時間以内にサービス提供を実施すること
5.ケアマネージャーが、当該サービス提供を「緊急」に必要なものと判断していること
6.要請のあった時間、要請の内容、訪問介護の提供時刻、そして緊急時訪問介護加算の算定対象である旨等を記録していること

 

 

  • 緊急時訪問介護加算の注意点

 

・加算は1度の要請につき、1回のみ

・前後の訪問介護から2時間以上の間隔が空いていなくても、合算せず所要時間に応じた単位数で算定する

 

 

看取り期の訪問介護

医師が一般に認められている医学的知見に基づき回復の見込みがないと診断した者に訪問介護を提供する場合、2時間ルールは適用されません。

 

訪問介護は在宅の要介護者の生活パターンに合わせて提供されるべきです。

 

ご利用者様やご家族様の精神的なサポートも含め、非常に繊細な対応が求められる看取り期のサービスは、2時間ルールの制約を受けず、必要に応じて短い間隔でのサービス提供が可能となっています。

 

 

頻回の訪問介護

1回のサービスが20分未満の身体介護は「身体0」と呼ばれます。

 

その中でも「身体01」と「身体02」にわけられ、「身体02」の場合は2時間ルールの適用外になります。

 

そのため、「身体02」の訪問を行うと、2時間以上の間隔が空いていなくても単位は合算せず算定します。

 

頻回の訪問介護

 

 

通院等乗降介助

通院等乗降介助は、ご利用者様の医療機関までのアクセスをサポートするためのサービスです。

 

通院等乗降介助の内容は、以下の通りです。

 

✓ 指定訪問介護事業者の訪問介護員等が自らの運転する車両で病院等まで移動する
✓ 乗車又は降車の介助を行う
✓ 乗車前若しくは降車後の屋内外における移動等の介助を行う
✓ 通院先若しくは外出先での受診等の手続、移動等の介助を行う

 

このサービスは、時間的な制約が強く、2時間の間隔を設けることが困難なため、2時間ルールの例外として扱われます。

 

院内の中抜き時間が2時間未満であっても、往復の介助時間を合算せず、片道ごとに算定します。

 

通院等乗降介助は片道99単位です。

 

また、以下の図のように自宅と病院等の往復のみならず、病院間の移動も算定が可能です。

 

通院等乗降介助

 

 

まとめ

 

訪問介護の2時間ルールやその例外について学べましたね。

 

このルールは、ご利用者様が安全かつ質の高いサービスを受けられるように考えられています。

 

特に緊急時の訪問介護や通院の際のサポートは、日常生活での大きな支えとなります。

 

この記事を通じて、訪問介護の重要性やその背後にある思いを感じ取っていただけたら嬉しいです。

 

介護の現場は、ご利用者様の生活の質を高めるために、日々進化しています。

 

皆さんも、この知識を活かして、より良い介護の実現に貢献していきましょう。

 

記事を最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます!

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