2023/11/28 訪問介護

アセスメントシートの書き方は?訪問介護での役割や活用法もわかる!

アセスメントシートの書き方は?

 

「アセスメントシートって何を書いたらいいの?」

 

「そもそもアセスメントって?」

 

どんな風に使われるのかわからないと書き方もわかりませんよね。

 

間違った理解で作ると、役に立たず介護の質が低下することも。

 

そこでこの記事では、アセスメントシートの役割から作成方法まで詳しく解説しています。

 

全部読むと、アセスメントシートを使いこなして、より質の高いケアを提供できるようになるでしょう!

 

 

アセスメントとは?

アセスメントとは?

 

介護のアセスメントとは、個々のご利用者様の状態を評価することです。

 

ご利用者様の身体的、精神的、社会的な健康状態を総合的に把握し、その人のニーズや問題点を明確にします。

 

ご利用者様に最適なケアを提供するためにはアセスメントが欠かせません。

 

また、アセスメントは定期的に行われ、ご利用者様の状態の変化に応じてケアプランを調整するための基盤となります。

 

 

アセスメントシートとは?

アセスメントシートとは?

 

アセスメントシートとは、個々のご利用者様の総合的なアセスメント(評価)を記録するためのシートです。

 

ご利用者様の身体的、精神的、社会的な健康状態を詳細に記載し、それに基づいて適切なケアプランを作成するために使用されます。

 

アセスメントシートの適切な使用により、ご利用者様一人ひとりに合わせた質の高いケアの提供が可能となり、介護の効果を最大化することができます。

 

また、定期的な更新により、ご利用者様の状態の変化に応じたケアプランの調整が行えるため、常に最適なケアを提供することが可能です。

 

 

アセスメントシートの役割

アセスメントシートの役割

 

この章では、アセスメントシートが介護現場でどのような重要な役割を果たしているのかを解説します。

 

具体的には

 

  • 利用者の状態やニーズの把握
  • ケアプラン作成のための基礎情報の提供
  • 介護士と関係各所との情報共有

 

の3つの側面に焦点を当て説明します。

 

 

ご利用者様の状態やニーズの把握

アセスメントシートの最も重要な役割の一つは、ご利用者様の現在の状態やニーズを正確に把握することです。

 

これにより、個々の利用者に最適なケアを提供するための基盤が築かれます。

 

ご利用者様の状態を適切に把握するためには、身体的、精神的健康状態だけでなく、生活習慣、社会的背景などの詳細な情報が必要です。

 

ご利用者様とのコミュニケーションを重視し、定期的なアセスメントを行うことで、ご利用者様の状態の変化に迅速に対応することもできます。

 

アセスメントシートを用いたご利用者様の状態やニーズの把握は、介護の質を高めるために不可欠です。

 

ご利用者様の声を聞き、その情報をアセスメントシートに反映させることで、より個別化されたケアが可能になります。

 

また、ご利用者様の状態の変化に応じてケアプランを柔軟に調整することが、介護の効果を最大化する鍵となります。

 

 

ケアプラン作成のための基礎情報

アセスメントシートは、ケアプランを作成するための基礎情報になります。

 

この情報に基づいて、具体的な介護の目標や方法が決定されます。

 

例えば、ご利用者様が特定の健康問題を抱えている場合、それに対応するための特別なケアやサポートが計画に含まれることがあります。

 

また、アセスメントシートがあることで、ご利用者様の好みや趣味、社会的な関わりも考慮され、よりパーソナライズされたケアプランが作成できます。

 

このように、アセスメントシートはご利用者様一人ひとりに合わせた質の高いケアを提供するケアプランを作成するための基盤となるのです。

 

 

介護士と関係各所との情報共有

アセスメントシートによる情報共有は、ご利用者様に対するケアの一貫性を保つために不可欠です。

 

例えば、ご利用者様が新たな健康問題を抱えた場合、アセスメントシートを通じてその情報が迅速に関係者に伝わり、適切な対応が可能となります。

 

また、ご家族様やご利用者様に他の介護サービスを提供する事業者との情報共有も、アセスメントシートを介してスムーズに行われ、最適なケアを提供するための協力体制が築かれます。

 

このように、アセスメントシートは多職種間での情報共有として用いられ、ご利用者様に対する質の高いケアの提供を実現できるのです。

 

 

アセスメントシートの活用法

アセスメントシートの活用法

 

アセスメントシートは、ご利用者様の状態を把握し、適切なケアを提供するために重要なものです。

 

その活用法は多岐にわたり、介護の質を向上させるための鍵となります。

 

例えば、ご利用者の健康状態が変化したり、環境が変わった場合にもアセスメントシートにその情報を記録し、ケアプランを迅速に調整することが可能です。

 

ご利用者様の介護に関わる関係各所との情報共有にも用いられるため、介護の質を高めるためには欠かせません。

 

このように、アセスメントシートの適切な活用は、ご利用者様にとって最良のケアを提供するための基盤となるのです。

 

 

アセスメントシートの種類

アセスメントシートの種類

 

この章では、アセスメントシートの様々な種類とその特徴を解説します。

 

 

全老健版ケアマネジメント方式R4システム

全老健版ケアマネジメント方式R4システムは、公益社団法人全国老人保健施設協会が開発したものです。

 

この方式は、介護老人保健施設での利用に特化しており、ICF(国際機能分類)を基にした5段階の絶対値評価を行います。

 

このシステムを利用することで、施設内での患者の状態をより詳細に把握し、適切なケアプランの策定が可能になります。

 

また、絶対値評価により、患者の状態の変化を定量的に追跡することができます。

 

 

ケアマネジメント実践記録方式(日本社会福祉会方式)

ケアマネジメント実践記録方式(日本社会福祉会方式)は、広範囲にわたる調査分析が可能で、細かいケアマネジメントの実践に適しています。

 

この方式では、ご利用者様本人とご家族様の意見や希望を重要視します。

 

これにより、ご利用者様中心のケアプランを作成することができ、ご利用者様の満足度を高めることが可能です。

 

また、アセスメントを担当した職員が考える課題も記入することで、多角的な視点からのケアプラン作成が可能になります。

 

ただし、この方式では記入する項目が多いため、アセスメントに時間がかかることがあります。

 

この方式を活用することで、ご利用者様にとって最適なケアプランを作成し、より質の高い介護サービスを提供することが期待できます。

 

 

日本介護福祉会方式

日本介護福祉会方式は、ご利用者様一人ひとりの生活状況やニーズに合わせたアセスメントを重視します。

 

この方式では、ご利用者様の身体的な状態だけでなく、精神的、社会的な側面も評価します。

 

これにより、より包括的なケアが実現します。

 

例えば、ご家族様や社会との関係も考慮に入れることで、ご利用者様の社会的な孤立を防ぎ、生活の質をより良くできるよう支援します。

 

身体的な状態を重視することも大切ですが、精神的、社会的な側面を無視すると、ご利用者様の全体的な幸福感や生活の質の向上は見込めません。

 

この方式を適切に活用することで、利用者一人ひとりに合った質の高いケアを提供することが可能になります。

 

 

日本訪問介護振興財団版方式

日本訪問介護振興財団版方式は高齢者に限定せず、さまざまな状況やニーズを持つご利用者様に使用できます。

 

複数回記入が可能であり、ご利用者様の状況の変化や経過を追跡しやすい構造を持っています。

 

汎用性が高く、経緯が理解しやすいため、幅広く利用されているのが日本訪問介護振興財団版方式です。

 

 

包括的自立支援プログラム

包括的自立支援プログラムは要介護認定に利用される認定調査票と関連があることが特徴です。

 

認定調査票とアセスメントを関連づけることで、すでに作成されたケアプランの再構築を行います。

 

 

居宅サービス計画ガイドライン(全社協方式)

居宅サービス計画ガイドラインは、全国社会福祉協議会が作成したもので、エンパワメントサポートを含むことが特徴です。

 

具体的には、ご利用者様の心や身体の強さを確認し、それをケアプランに反映させることによって、ご利用者様が自分の課題を自分の能力で解決するための支援を行います。

 

この方式は、ご利用者様の自立を促進することに重点を置いており、ご利用者様が持つ能力や資源を最大限に活用することを目指しています。

 

これにより、ご利用者様が自分自身の生活においてより積極的な役割を果たせるようになることが期待されます。

 

 

MDS-HC方式

MDS-HC方式は、在宅介護事業者と施設事業者の両方で利用可能なアセスメントシートの様式です。

 

この方式は、在宅介護と施設介護を両方利用する方の情報を集め、分析する際の基準として活用されています。

 

そのため、ご利用者様の状態に応じた柔軟なアセスメントが行えます。

 

したがって、ご利用者様の幅広いニーズに応じた適切なケアプランの策定に役立ちます。

 

 

アセスメントシートの作成方法

アセスメントシートの作成方法

 

この章では、アセスメントシートを作成する際の基本的なステップについて解説します。

 

 

1.ご利用者様の情報を収集する

まず、ご利用者様から直接お話を聞き、好み、価値観、生活習慣などを知ります。

 

既往症、現在の健康状態、服用中の薬など、医療記録から得られる情報もケアプラン策定に不可欠です。

 

例えば、ご利用者様が以前に趣味としていた活動について詳細に尋ね、その情報をケアプランに組み込むなども自立支援には効果的です。

 

ご利用者様の情報収集は、個々のニーズに合わせたケアプランを策定するための最も重要なステップです。

 

この段階での丁寧な情報収集は、その後のケアプランの質を大きく左右します。

 

 

2.アセスメントシートに記入する

収集した情報を体系的に整理し、アセスメントシートに記入します。

 

客観的な事実と具体的な内容を記録し、主観的な意見や推測は避けます。

 

ご利用者様の状態やニーズは変化するため、アセスメントシートは定期的に更新する必要があります。

 

アセスメントシートへの正確な記入は、効果的なケアプラン作成の鍵です。

 

収集した情報を適切に整理し、定期的に更新することで、ご利用者様に最適なケアを提供することができます。

 

 

アセスメントシートの必須項目

アセスメントシートの必須項目

 

この章では、アセスメントシートに記載すべき必須項目について解説します。

 

 

基本情報

ご利用者様の氏名、年齢、性別、住所などの基本的な個人情報を記録します。

 

ここには連絡先や緊急連絡先も含めることが重要です。

 

また、ご利用者様の身分証明書や保険証のコピーなどの公的書類も保管しておくと良いでしょう。

 

 

生活状況

家族構成、住環境、日常生活のパターンや活動についての詳細を記入します。

 

ここではご利用者様がどのように日々を過ごしているか、家族や友人との関係性、趣味や興味なども含めて情報を収集します。

 

 

介護保険などの被保険者情報

介護保険の利用資格や、どのタイプの保険に加入しているかを記載します。

 

また、保険の有効期限や適用範囲、過去に利用した介護サービスの履歴も含めるとより詳細な情報が得られます。

 

 

現在利用している介護サービスの状況

現在利用中の介護サービスの種類や頻度、サービス提供者の情報を記録します。

 

ご利用者様がどの程度の頻度でサービスを受けているか、どのようなサポートが必要かを明確にすることが大切です。

 

 

障害を持つ高齢者の日常生活自立度

ご利用者様の身体機能や認知機能の状態、日常生活での自立度を評価します。

 

例えば、歩行や食事、着替えなどの基本的な日常活動にどの程度自立しているかを記録します。

 

 

認知症のある高齢者の場合、日常生活自立度

認知症の程度とそれが日常生活にどのように影響しているかを記入します。

 

記憶力、判断力、時間や場所の認識などの認知機能に関する情報を詳細に記録します。

 

 

主訴

ご利用者様やその家族が抱えている主な悩みや要望を記録します。

 

これには身体的、精神的、社会的な問題が含まれます。

 

ご利用者様の声を反映させることが重要です。

 

 

認定情報

要介護認定の等級や有効期限を記録します。

 

この情報は介護サービスの提供範囲や資格を決定するために重要です。

 

 

課題分析(アセスメント)の理由

ケアプランを策定するための具体的な課題とその根拠を記入します。

 

ここでは、ご利用者様のニーズや問題点、改善のための提案などを詳細に記録します。

 

 

健康状態

現在の健康状態、持病、服薬情報を記録します。

 

例えば、血圧、糖尿病、心疾患などの状況や、定期的に服用している薬の種類と量についての詳細情報を含めます。

 

 

ADL

日常生活動作の自立度を評価します。

 

これには食事、入浴、着替え、トイレ使用などの基本的な活動が含まれます。

 

 

IADL

料理や掃除などの家事、薬やお金の管理などが自立して行えるかを記録します。

 

これにより、ご利用者様が日常生活を送る上での支援の必要性を評価します。

 

 

認知

認知機能の状態を詳細に記録します。

 

これには記憶力、注意力、問題解決能力などが含まれます。

 

 

コミュニケーション能力

言語理解や表現能力のレベルを評価します。

 

コミュニケーションの障害がある場合、その原因や特徴を詳細に記録します。

 

 

社会との関わり

社会参加の状況や人間関係を記録します。

 

友人や地域社会との関わり、趣味や活動への参加状況などを含めます。

 

 

排尿・排便

排泄の状態やトイレ使用の自立度を記録します。

 

例えば、失禁の有無やトイレまでの移動能力などについての情報が含まれます。

 

 

じょく瘡・皮膚の問題

皮膚の状態やじょく瘡の有無を記録します。

 

これには皮膚の損傷、感染のリスク、予防策などの情報も含めるとよいでしょう。

 

 

口腔衛生

歯や口腔の状態を詳細に記録します。

 

これには口腔衛生の習慣、歯科治療の履歴、必要な歯科ケアなどが含まれます。

 

 

食事摂取

食事の状況や栄養状態を記録します。

 

これには食事の種類、食欲、咀嚼・嚥下能力などが含まれます。

 

 

問題行動

暴力的な行動や徘徊、介護拒否などの問題行動を記録します。

 

これには行動の頻度や状況、対処法などの詳細情報が含まれます。

 

 

介護力

家族や介護者の存在、介護の質や範囲を記録します。

 

これには介護者の健康状態や介護に対する理解度なども含めるとより詳細な情報が得られます。

 

 

居住環境

バリアフリー化の必要性や住まいの安全性を評価します。

 

これには家の構造、安全装置の有無、改善の必要性などが含まれます。

 

 

特別な状況

特別な医療が必要か、終末期のケアが必要かなどを記録します。

 

これには緊急時の対応計画や特別な医療機器の使用などの情報も含めるとよいでしょう。

 

 

アセスメントシート作成のポイント

アセスメントシート作成のポイント

 

この章では、アセスメントシート作成時の特に注意すべき3つのポイントについて解説します。

 

 

ご利用者様本人からの情報を重視する

アセスメントシートを作成するにあたり、ご利用者様本人からのお話は重要なポイントです。

 

なぜなら、ご家族様など周りの方の思いと、ご利用者様本人の思いは異なる場合があるからです。

 

例えば、ご利用者様の希望、感情、ニーズ、趣味や食の好みなどを直接ご本人から聞くことで、個々の状況に最も適したケアを提供できます。

 

したがって、ご利用者様との対話やご利用者様をよく観察することは、アセスメントシートを作成するために不可欠です。

 

 

客観的かつ具体的な内容で記載する

アセスメントシート作成時には、客観的かつ具体的な内容で記載することが重要です。

 

客観的で具体的な内容は効果的なケアプランを作成するための基礎となります。

 

5W1Hを意識すると客観的な内容が書きやすくなります。

 

さらに、「歩行時に不安定」という記述よりも、「10メートル歩行に30秒を要し、途中で2回つまずく」といった数字を使うこともわかりやすくなるポイントです。

 

客観的かつ具体的な内容の記載は、ご利用者様一人ひとりに合った適切なケアプランの基礎になります。

 

 

必須項目以外の情報も記載する

必須項目以外の情報を記載することは、個々のご利用者様に対するきめ細やかなケアを提供するために不可欠です。

 

ご利用者様本人から趣味や興味、過去の職歴などを伺うことはもちろん、ご家族様からエピソードを聞くのも良いでしょう。

 

趣味などを取り入れることで、より充実したケアプランができ、ご利用者様の生活の質の向上にもつながります。

 

 

まとめ

 

この記事を読んでいただき、ありがとうございます。

 

アセスメントシートの作成は、ご利用者様一人ひとりに合わせた最適なケアを提供するための鍵です。

 

基本情報から個々のニーズまで、細部にわたる情報を収集し、記載することが大切。

 

より良いケアプランができるようアセスメントシートを作ってください。

 

あなたの手で、ご利用者様の生活をより豊かなものにしましょう。

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